言語学の論証方法のひとつである、文法性テスト(容認性テスト、言語テスト)を様々な研究領域から集める、あるいは新たに提案するためのWikiです。

編集上のルール・方針
  • 参考文献を必ず記す。例文を引っ張ってきたら、ページ数などを付記。なるべくテストの発案者ないしは初めて論文で使った人を特定できるように一次文献にあたる。自分で見つけたオリジナルテストで、このwikiで初めて世に出るものは、「水準」の欄に「新規」と書く。
  • そのテストについて、可能な限り最も汎用的、標準的で確立している利用法や利用目的に則して書く。(それが複数ある場合は複数でOK)もともと統語論のテストだったものを語用論の何かで使うなど、イレギュラーな使い方がある場合には、別ページにすべき。
  • 何をどこまで論証できるのか、論証できないか、ならびに論証力の強さをはっきり書く。特に、○○テストにパスすることが○○であることの証左にはなるが、パスしないからといって○○でないとは言えない、という場合が多々あるので注意するべき。あるいは、そもそも傍証程度のものもある。
  • 容認度は「*、??、?、正文」の四段階で統一する。#や*?などは用いない。したがって、syntacticな非文も、semanticな非文も、世界知識に沿わないなどの理由による非文も、表記としては統一される。なお、判断が割れるとされている場合にも、どれかを選んで解説のところで補足する。その際、容認性に関連する心理実験やアンケート調査等があれば、参考文献として挙げるのが望ましい。
  • 言語学用語集ではないので、出てくる用語自体の説明や理論を長々と解説しないこと。
  • 言語にかかわらず成り立つテストの場合はなるべく英語の分析例を挙げる。
  • 体裁の統一に努める。
  • Wiki型で編集の権限はだれにでもあるべきだが、文責の所在をどうするかは要検討。あとは、情報提供者と編集者が別である場合にどうするかも。(このwikiに1ページを加えることは、きっと何の業績にもならないので、そういう「貢献」を書かなくてもいいかもしれないけれど。)
  • それを確かめることによって、ある概念を理論上設定することの妥当性が示される、という類のものは、「言語テスト」というよりももはや「観察に基づいた論証」であるので、書く必要性はない。Who do you want to run?がwanna縮約を起こさないことを示して、「痕跡なる概念は実在性がある」と述べるのは、言語テストの範疇内にはない。
  • 何か独立した内容に対する証拠として働いておらず、単なる個別の文法事項の記録にしかなっていないもの、「XはAであることを観察することによってXはAであることを示すというテスト」に換言できてしまうものは、書かない。例えば、I am a student.に対して*I is a student.であることを示して、「Iの後はamであることを示すためのテスト」といっても、ほとんど意味がない。(実は線引きが難しいものもある。)

一日一項目更新。マニアックなものも含めて数百くらいあるのではとみている。「千」はいかないだろう。まず50行ったら本格的な公開の準備をする。

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